2025年3月の訪日外国人客数について、日本政府観光局(JNTO)が公開した調査データを基に、最新の動向をお届けします。
訪日外客数の動向

2025年3月の訪日外客数は3,497,600人と、前年同月比13.5%増を記録し、3月として過去最高を更新しました。また、1月〜3月の累計では10,537,300人と、過去最速で1,000万人を突破しています。
この急増は、春の桜シーズンに伴う訪日需要の高まりや、東南アジア・中東地域でのイスラム教の断食明け休暇による旅行需要の増加が背景にあります。特に米国、インドネシア、韓国などからの渡航者が顕著に増えました。
国籍別の入国者動向

3月は、米国やカナダなど6市場で単月過去最高を記録。また、韓国、台湾、タイなど11市場でも3月として過去最高となりました。
すべての重点市場において、2025年1月〜3月の累計入国者数が過去最高となっており、インバウンド回復の勢いが持続しています。
前年比増加率の高い国としては、米国、フィリピン、タイ、インドネシア、シンガポールなどが上位に並びました。
訪日外国人の消費動向

最新の年間(2024年)消費額によると、訪日外国人による旅行消費額は8兆1,395億円と、前年より53.4%増、2019年比でも69.1%増という著しい伸びを見せました。
- 最多消費国:
- 中国(17,335億円/21.3%)
- 台湾(10,936億円/13.4%)
- 韓国(9,632億円/11.8%)
- 米国(9,021億円/11.1%)
- 香港(6,584億円/8.1%)
- 中国(17,335億円/21.3%)
- 費目別内訳:
- 宿泊費(33.6%)
- 買物代(29.5%)
- 飲食費(21.5%)
- 宿泊費(33.6%)
1人あたりの平均消費額も増加傾向にあり、特に英国、オーストラリア、米国の宿泊費が高水準となっています。

国別来日時期
- 韓国:12月~2月がピーク。3月も地方便増加や祝日影響で過去最高。
- 中国:3月は例年穏やかだが、増便効果で前年比増。
- 台湾:年間を通して安定。3月もチャーター便増加やクルーズ寄港で好調。
- 米国:桜の季節が人気。イースター休暇が4月中旬のため、3月も高水準。
- 香港:7月・12月が人気。イースター休暇の影響で3月は前年下回る。
- タイ・シンガポール・インドネシア:3月に過去最高記録。直行便の増加、スクールホリデーや宗教的イベントが後押し。
- ベトナム:東南アジアの中では唯一、前年同月を下回る結果に。

インバウンドニュース
スポーツツーリズムの拡大

スポーツ観戦旅行の平均支出は約23万円で、イベント開催地以外にも滞在する旅行者が多く、地域経済への波及効果が期待されています。
オールインクルーシブ型宿泊の人気拡大

Z世代やファミリー層に支持されており、費用が明確で、手間なし、贅沢感が支持されるポイント。前年比3倍超の予約増と、高単価志向を背景に今後も拡大見込みです。
訪日旅行市場は、円安、イベント・季節要因、航空便の回復、富裕層やリピーターの増加などを背景に、今後も好調が続くと見られています。持続可能な観光促進と地域への誘客施策が、今後の成長に不可欠です。
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