注目のインバウンド対策|外国人インフルエンサー活用のメリットとは?注意点、事例をご紹介

日本政府は、10月11日から多くの国に対して、ビザなし渡航を再開するとともに、一日の入国上限を撤廃すると発表いたしました。かなり厳格な入国規制を敷いていた日本ですが今回の発表を機に幅広いエリアから外国人旅行者が日本に訪れることに期待が高まっています。

こうした背景の中で訪日見込み客に対してアプローチする効果的な手法として注目を集めているのが外国人インフルエンサーを活用したインバウンド施策です。

この記事では、訪日を予定している外国人に対して効果的に認知を獲得すると言われている在日外国人インフルエンサー起用のメリットと注意点、事例等をご紹介いたします。

目次

外国人インフルエンサー起用メリット

訪日関心の高い海外居住者に認知拡大を行うことができる。

訪日関心を目的として外国人インフルエンサーを起用する際に在日外国人インフルエンサーを活用することが最も効果的だと考えられております。彼らの特徴として日本国内に在住しつつ母国の言葉で母国に対して日本での生活を発信しており、フォロワー自体も自国の感性を持ったインフルエンサーが海外での生活に対して憧れや関心を抱いているコミュニティであり訪日関心意欲が比較的高い傾向にございます。

国や性別、興味関心でのターゲティングが可能

インフルエンサー起用の際は原則、事前にインサイト情報の調査を行うことができます。
つまり、事前に対象の国や性別のフォロワー数を確認し効果的なマーケティング手法として叶えることができます。また、通常投稿と照らし合わせることで本来訴求したいメッセージに沿っているのか判断する基準にもなります。

UGCを用いることで広告色の薄れた状態で訴求することができる。

様々な広告配信手法が確立する中でユーザーの受容態度にも変化が見られ、企業からの直接広告よりもインフルエンサーという第三者的情報発信の方が広告効果が高い傾向にあります。インフルエンサー投稿は通常のファン層に効率的にリーチすることができ、UGC促進に起因したケースもあるため、通常の企業からのダイレクト広告以上のリーチ獲得が期待できます。

外国人インフルエンサー起用時の注意点

想定顧客とフォロワーの親和性が高いか

インフルエンサーへの依頼時にフォロワー属性等を確認する必要があり、想定顧客とかけ離れている場合がございます。本来特定の国に対してアプローチを行いたい状態にも関わらず、ターゲット外の国からのフォロワーが多い場合効果的な手法とは言えません。
そのため事前に徹底して確認する必要がございます。

通常投稿とのギャップがないか

インフルエンサー投稿を依頼する前に事前に投稿スタイルを確認する必要がございます。
例えば、宿泊施設の設備や料理の魅力を発信してほしいのに通常時ファッションアイテムなどの紹介をしている場合は、かけ離れた食レポといった投稿などはインフルエンサー側からNGとなるケースがございます。またうまく投稿できたとしてもフォロワーが求める情報と投稿とのギャップによって効果を得づらくなる可能性がございます。

炎上リスクをコントロールすることができるか。

外国人インフルエンサーの起用時に問題としてコミュニケーションミスが多く発生するケースが多いです。言語的に日本語でコミュニケーションができるのか、できたとして正しく伝わっているのかと悩みは尽きません。直近では投稿時の感染症対策が徹底できていなかったなどございますので事前の合意の重要性が進行において重要と判断します。
そのため、依頼時や投稿にどこまで強制力を持たせるのか、レギュレーションはどうするのか、二次利用広告許可など今後発生する施策を視野に入れインフルエンサーと合意を書面上で行うことを徹底した方が良いとされています。

施策事例のご紹介

Instagramを活用したインフルエンサー投稿

在住外国人インフルエンサーを活用し福島県の『道の駅なみえ』に訪問し楽しむ様子を投稿した事例がございます。こちらは1.7万いいね180コメントと多くの反響が得られ、在住インフルエンサーということで本来であれば現地等とコミュニケーションを行うため発生する時間的コストなどを徹底して押さえつつ効果的なプロモーションを実現したものですね。
海外ではまだ福島に対して好意的でない意見も散見されるため、こうした投稿を通して復興と海外からの安心安全を認知させる目的として投稿されているのではと考えています。

化粧品メーカー事例:インフルエンサーを誘致したリアルイベント

コーセーの高級品ブランド「DECORTÉ」による欧米富裕層向けPR/プロモーションをご紹介します。国内英字メディアとして50年以上の歴史を持つ『TokyoWeekender』にて実施しており、外国人富裕層向けブランド体験イベントとして影響力のある富裕層、KOLを誘致し外資系ホテルのスイートルームで体験会を開催し、メディア掲載も行うというプロモーションでした。
実際の参加者がInstagramでの投稿もあり、リアルイベントをいかに豪華にさせるかでオーガニックでの投稿を促すことができるようになったという事例です。

背景として、各店舗でも試供品の廃止の動きもあり、ユーザーの情報取得手段がSNSへと大きくシフトしつつある中で影響力のあるインフルエンサーにて顧客の日常の溶け込む形で自然に訴求を行い、英字メディアにて同時に訴求を行うことで想定のターゲットに各媒体でのタッチポイント創出を行っているようです。

神戸牛の認知拡大:Youtuber起用施策

アメリカ在住者に向けて国内の和牛ブランド認知を促進した例をご紹介します。
興味深い点として国内のブランドが現地でのブランド力、認知向上のためにインフルエンサーを現地で起用し投稿をディレクションし投稿しております。
数値結果は30,363回視聴。PR投稿にも関わらずチャンネル平均数値以上を記録し、「すごくためになった」「神戸牛と他の和牛の違いがわかった」などのコメントが見られます。

アメリカ在住、食事関心層に対して神戸牛ブランディングを行っており、クリエイター選定と訴求項目がマッチしたコンテンツとなっております。

https://www.youtube.com/watch?v=j5-felMXJOw
クリエイター名:CupofTJ(チャンネル登録者数 56万人)
動画タイトル:PREMIUM JAPANESE KOBE BEEF in NEW YORK 🔥

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は外国人インフルエンサー起用のメリットと注意点、一部事例についてご紹介させていただきました。今後大きくなる訪日需要に向けたプロモーションの一つとしてご検討いただければ幸いです。
個人的にも海外経験がありますが異国の地で日本人に会うと何故かどのような情報も疑いなく信じてしまいます。プロモーションの情報伝達の設計においても外国人には外国人に訴求していただくのは有効な手段の一つではないのでしょうか。

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