『中国ライブコマース市場すごい』というのは周知の事実だと思います。
実際、11月のJETRO記事では中国大手ECのアリババがダブルイレブン期間中(10月31日~11月11日)の販売額の公表を控えたが、2021年と同程度(2021年の販売額は5,403億元 ※約10兆8,060億円、1元=約20円)の水準だったと公表し、やまとごころ.jp の記事では出品商品数は29万を超えるブランドが参加し、昨年より300万点多い1700万品以上の商品が出品さレたと記載されています。
この期間中に売り上げを伸ばしたのは中国内だけの話ではなく、日本の地方企業が積極的に売上の拡大につなげていました。
本記事では、国内の越境ライブコマース事例を調査し、参考にしたい企業事例を厳選してご紹介いたします。中国のゼロコロナ政策の緩和も期待できる2023年に向けて販路拡大といった今後重要になるトピックスと思いますのでぜひ参考にしてみてください。
ライブコマース事例
千葉県|株式会社kyogoku
2時間に累計82万PV、売り上げ25,831,093円を記録
株式会社kyogokuはREA商事株式会社に専属所属する在日インフルエンサーのオウヨ氏(アカウント:懒惰宠物猫在日本)と中国越境ECライブコマースを実施したとのこと。
今までで計3度のライブコマースを実施しており、3回目にして82万PVと2千万の売り上げを記録しました。今回の成果を獲得したことでKOLと業務提携にまで至ったケース。
ポイント
- 在日KOLを活用しファンを巻き込んだライブコマースを実現
- 業務提携することでクリエイター自身の能動的な投稿を促します。
岐阜県|ARTISTIC&CO.GLOBAL
前年を約12億円上回る62億円を売り上げた
価格20万円台の主力モデル「ゼウスⅡ」の写真家蜷川実花さんとのコラボセットを限定販売したほか、大手プラットフォーム「Tmall」「ジンドン」に加え、ライブコマース機能付きの中国版Tiktok「ドーイン」の活用も強化し目標の60億円を達成したそうです。
ポイント
- 日本製品という安心感に著名人とのコラボ製品を社長が紹介
- 高価格帯商品ほど安心感を得られセール期間に買わなければ損と訴求
- 岐阜県、羽島市という地理的な場所は関係がない
富山件|県新世紀産業機構
食品、日用品、伝統工芸品|県内10企業 2日間で150万円の成果
県産の食品、日用品、伝統工芸品の約20品目を紹介し、2日間で320点、150万円余りを売り上げた
独身の日(十一月十一日)」約2300人がリアルタイムで視聴し、アプリのメッセージで質問や感想を寄せた。
ポイント
- 県内の中小企業が集まり1つのアカウントとして発信しました。
- 特産や伝統工芸品を集約することで富山ブランドの向上にもつながる
- KOLなどの力を利用せずスモールスタートで売上増加させた。
ライブコマース×インフルエンサーの成功事例
ヤーマン|美顔器
「Tmall」内の電子美容機器部門における販売実績、売上シェア6年連続1位を記録
ヤーマンは11月11日の「独身の日」において、中国最大のECサイト「Tmall」内の1日の販売実績1億人民元を5年連続で達成し、「美容&化粧カテゴリ」総合ランキングに美容機器ブランドとして唯一ランクインしました。また、10月に「ASIA ANTI-AGING SKINCARE SUMMIT 2021」にて発足した専門家委員会の活動を背景にした皮膚科医とのライブ配信、「Weibo」フォロワー数1800万人超のスーパーKOL薇娅(VIYA)を起用したライブ配信を実施し継続したコミュニケーションを実施しました。
ポイント
- セール日前からKOLを活用し製品/ブランド認知度向上に心掛けた
- 右図:社員と会話することで製品懸念をライブで解決
抖音(中国)|食品 女優セシリア・チャンがライブコマースに
12時間で視聴者数は6000万人|売上額が1億元(約20億円)を突破
セシリアチャンは香港の女優として活躍しています。インスタグラムのフォロワー数は73.9万人、中国版TwitterのWeiboでは1731.3万となっております。(12/15時点)2人の子供の養育にて仕事をセーブしていたが、今年からまた中国に戻り初の仕事が今回のライブコマースでした。
中国メディアによるとライブコマースに備え、セシリア・チャンは今回販売する菓子や麺類、スープ類といった食品を全て実食するとともに、生産の背景や特色について時間をかけて熱心に学んでいた。昨年の再ブレークで得た人気に加え、視聴者からの質問にもよどみなく答える誠実な態度への信頼感が、今年最高の売り上げにつながったと報じている。
ポイント
- 著名人を活用し話題性から6000万人以上の同時接続を記録
- 著名人が事前に製品理解度を上げることでコミュニケーションを円滑に(信頼向上)
- 各種SNSでも投稿を行う。
まとめ
いかがでしたでしょうか。2022年に実施された事例を5つご紹介させていただきました。
ライブコマースへの参入は多く、毎年出品総数/ブランドは増加しています。
数多ある商品の中から自社の商品の注目を勝ち取るためには何かしらの興味関心付けが必要となり
ライブコマース×インフルエンサーが売上アップの秘訣なのではないでしょうか
その一方で、業者の乱立による過当競争や、経済低迷による物流の滞りを受けて、ライブコマースから撤退する企業も相次いでいるという記事もございます。
ENGAWAではグローバルなプロモーションを多く実施しており、
ライブコマース支援など外国人インフルエンサーを活用した事例が多くございます。
今後、海外に向けて紹介・発信してほしいといったことをご検討していればぜひご相談くださいませ。