2025年6月版:インバウンド訪日外国人入国者数の推移調査

日本政府観光局(JNTO)が発表した2025年6月の訪日外国人入国者数(訪日外客数)の速報値がまとまりました。6月の訪日外客数は3,377,800 人で、前年同月比では 7.6%増となり、6 月として過去最高を記録しました。

本記事では、最新のデータに基づき、訪日外国人入国者数の動向等詳細な分析をお届けします。

目次

2025年6月 訪日外国人入国者数の推移

日本全体の訪日外国人入国者数推移

2025年6月の訪日外客数は3,377,800人を記録し、前年同月比で7.6%増となり、6月としては過去最高を更新しました。また、2025年上半期(1月~6月)の累計では21,518,100人となり、過去最速の6ヶ月で2,000万人を突破しました。

6月は例年、夏休みシーズン前で訪日需要が比較的落ち着く時期ですが、今年は多くの市場でスクールホリデーに合わせた需要の高まりが見られました。特に、東アジアでは中国、韓国、東南アジアではシンガポール、インド、欧米豪では米国、ドイツを中心に訪日外客数が増加したことが、今月の全体数を押し上げる要因となりました。

国・地域別の訪日外国人入国者数

2025年6月の国・地域別訪日外客数では、中国が最も多く797,900人(構成比23.6%)でした。次いで韓国が729,800人(21.6%)、台湾が585,000人(17.3%)、米国が345,100人(10.2%)、香港が166,800人(4.9%)と続きます。

米国で単月過去最高を更新したほか、韓国、台湾、シンガポールを含む15市場で6月として過去最高を記録しています。

国・地域 2025年6月割合
中国797,90023.6%
韓国729,80021.6%
台湾585,00017.3%
米国345,10010.2%
香港166,8004.9%
その他123,6003.7%
シンガポール68,6002.0%
フィリピン63,2001.9%
豪州59,4001.8%
ベトナム52,9001.6%

訪日外国人旅行消費額の動向

2024年の訪日外国人旅行消費額(速報)は、2023年比53.4%増、2019年比69.1%増の8兆1,395億円と推計されています。

国籍・地域別では、中国が1兆7,335億円(構成比21.3%)で最も多く、次いで台湾1兆936億円(同13.4%)、韓国9,632億円(同11.8%)、米国9,021億円(同11.1%)、香港6,584億円(同8.1%)の順となっています。これら上位5カ国・地域で全体の65.7%を占めています。

費目別に見ると、宿泊費が33.6%で最も多く、次いで買物代(29.5%)、飲食費(21.5%)の順でした。2023年に比べ、買物代の構成比が増加しています。

費目2024年 (速報)
宿泊費33.6%
買物代29.5%
飲食費21.5%
交通費10.7%
娯楽等サービス費4.8%
その他0.0%

一人当たりの旅行支出を見ると、宿泊費(7万7千円)が最も高く、次いで買物代(6万6千円)、飲食費(4万9千円)の順で高くなっています。特に、宿泊費は欧米豪で高く、英国が17万円超、オーストラリアが16万円超と突出しています。買物代は中国が11万9千円と非常に高いのが特徴です。

インバウンド最新ニュース

アドベンチャートラベルの最新トレンドアドベンチャートラベル業界の国際団体「ATTA (Adventure Travel Trade Association)」が発表した『2025年版アドベンチャー・トラベル・トレンド&インサイト』によると、約7割の事業者が前年より収益が増加したと回答しています。特に「25%未満の増収」が最多で49%を占め、堅調な回復傾向が見られます。一部では減益の声もありますが、全体としてはコロナ前の水準を超え、市場は正常化に向かっています。人気のアドベンチャートラベルは、「食文化体験」が1位、「サファリ・野生動物観察」と「ハイキング・トレッキング・ウォーキング」が同率2位でした。深い地域体験ができる「食文化体験」や「文化体験」が人気を集め、「ランニング」や「女性向け旅行」といったニッチな関心層の動きも拡大しています。

百貨店におけるインバウンド消費の最新トレンド株式会社Paykeの調査によると、訪日外国人の約9割が滞在中に百貨店を訪れており、特に中国語話者では2~3回以上利用する人が過半数を占めています。百貨店で買い物・訪問したい主な理由として、「日本でしか手に入らない商品があるから」が54.16%で最も多く挙げられました。その他、「自国よりも商品が安く買えるから(為替・免税など)」が45.48%、「デパ地下やレストランでの食体験」が40.71%と続いています。この結果から、百貨店は「モノ消費」だけでなく、「食」や「文化体験」といった「体験の場」としても注目され、訪れる人が増えていることが分かります。

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