2025年のインバウンド旅行トレンドを徹底分析!

本記事では、エクスペディアブッキング・ドットコムが発表したデータを元に、インバンド旅行の最新トレンドを分析し、2025年の訪日観光のヒントを探ります。「セカンドシティ観光」「マルチジェンメガトリップ」「長期滞在の増加」など、最新の旅行傾向をつかみ、旅行者のニーズを正確に捉えることで、より効果的なプロモーションや商品設計を行いましょう。

目次

2025年のインバウンド旅行トレンド

セカンドシティ観光

多くの外国人観光客は、定番の人気観光地だけでなく、観光地からアクセスできる周辺や地方の都市を訪れる「セカンドシティ観光」を選ぶ傾向が増えてくると予想されています。

これは、観光地の混雑を避けたり、よりユニークでローカルな体験を求める旅行者の増加によって注目されてきています。日本では、京都や東京などの主要都市から離れた高山、倉敷、佐賀などの地方都市がセカンドシティ観光地として近年人気を集めています。

オーバーツーリズムを避けるために、セカンドシティ観光は持続可能な観光モデルとして注目されています。旅行者に新しい選択肢を提供しつつ、地域間の経済格差を縮小し、観光業全体を持続可能な形へとシフトする役割を果たしています。

オールインクルーシブホテル

2025年にはオールインクルーシブホテルが注目されることが予想されています。事前に料金が全て含まれるため、滞在中の支出を気にせずリラックスできる点を旅行者は高く評価しています。特にZ世代では、予約時のストレス軽減や贅沢な気分を理由に支持が広がっています。

ミシュラン星付きシェフや季節を感じられる特別メニューなど、グルメを重視する傾向も増えています。非日常を味わいながらリラックスできる贅沢な体験がZ世代や中上流層を中心に需要が拡大しており、高級志向とパーソナライズされたサービスが今後さらに注目されるでしょう。

家族旅行の変化「マルチジェンメガトリップ」

Agodaの旅行トレンド調査によると、2025年に家族旅行を計画している人は主にアジア圏の旅行者で34%となり、家族との時間を充実させることが重要視されています。
「マルチジェンメガトリップ」と呼ばれる祖父母、親、子どもなどの複数世代が一緒に旅行する家族旅行が増加しています。家族全体で思い出を共有し、世代間の絆を深めることを目的としており、ベビーブーマーやサイレント世代は、自分たちの財産を相続させるよりも、家族全員で楽しむ旅行に投資することを選ぶ傾向にあります。
そのため、年齢層が異なる家族全員が楽しめるアクティビティ(自然体験、文化交流、テーマパークなど)が求められています。

「スロートラベル」長期滞在の増加

「スロートラベル」という新しい旅行スタイルがトレンドになりつつあります。旅行先に長期滞在し、地元の文化や生活に溶け込むことで深い体験を求めるスタイルで、ヒルトンが発表した「2025年版グローバル・トレンド・レポート」によると、2025年には4分の1の観光客がスロートラベルを実践する予定だといいます。
また、「ベッドでのんびり過ごす(Hurkle-Durkling)」というトレンドも2025年の旅行トレンドとして注目されています。この言葉はスコットランド語に由来し、TikTokなどのSNSを通じて広まっています。忙しい日常から解放され、リラックスや充電を目的とした滞在を求める旅行者が増えています。スパなどのウェルネストリートメントと組み合わせたり、スロートラベルと並行して、宿泊施設でゆったりと過ごす時間を楽しむことが増えています。

忙しい現代社会から離れた「何もしない贅沢」を象徴する旅行スタイルとして、今後さらに注目されるでしょう。

AI活用の個人旅行

生成AIの活用は、旅行者のニーズに合わせた高度なパーソナライズと効率化を実現する新しいスタイルとして注目されています。
AIを活用して、旅行者の興味のあるテーマや予算、滞在日数などの条件に基づいた個人の旅程を瞬時に作成できます。また、AIは旅行中もチャットボットとして機能し、交通手段や営業時間、混雑状況などをリアルタイムでサポートできます。その日の気分や天候に合わせて旅程を調整することも可能です。

シニア層の旅行トレンド

2025年はシニア層が枠を超えた冒険を求める傾向が強まっています。トレッキングやスカイダイビングなど、若い頃に憧れた挑戦的な活動に身を投じるケースが増えています。
また、健康寿命を延ばすため、スパ体験や瞑想、ヨガなどの没入型リトリート旅やウェルネスプログラムへの参加が人気です。

中華圏の観光客は新しい観光スポットに注目

台湾をはじめとするリピーターが多い中華圏では、新しくオープンする施設などに注目が集まっています。
台湾の現地メディアで紹介されていた一部のスポットは以下の通りです。

  • いろは蔵パーク(山形県)
  • Ginza Sony Park(東京都)
  • teamLab Planets TOKYO DMM(東京都)
  • 黒部宇奈月キャニオンルート(富山県)
  • GRAND GREEN OSAKA 南館(大阪)
  • 大阪・関西万博(大阪)

インフルエンサーを活用したプロモーション

インフルエンサーのコンテンツを参考にサービスや商品を購入する人が増えており、世界の旅行者の約半数(49%)*がSNSで見た旅行をそのまま体験してみたい、予約したいと回答しています。2025年はさらにインフルエンサーを活用したプロモーションを積極的に行うことで外国人観光客の集客を期待できるでしょう。

*出典:The 2024 Influencer Marketing Report: In Influencers we Trust(2024年4月Sprout Social発表)

訪日外国人向けプロモーションをご検討の方へ

ENGAWA株式会社では、自社英語メディア「Tokyo Weekender」をはじめ、世界15ヵ国・地域22拠点の海外支社と連携しながら、国内外のKOLやインフルエンサーを起用したプロモーションが可能です。各国の最適なプロモーション手法の選定や、社内のネイティブスタッフによるコンテンツ企画、撮影投稿制作ディレクション、SNS広告運用など、ネイティブ視点で対象国のトレンドやニーズに合わせた最適なプロモーション施策をご提案いたします。
外国人向けプロモーションに関してご質問・ご相談等ございましたら、詳細な実例を含めた資料をご案内させていただくことも可能ですので、お気軽に弊社までお問い合わせください。

外国人インフルエンサーマーケティングのオールインワンサービス「AnyStyle.Tokyo」 外国人インフルエンサーマーケティングのオールインワンサービス「AnyStyle.Tokyo」
シェアお願いします!
目次