2022年10月11日から入国の水際対策が緩和され、1日あたりの新規入国者数の上限撤廃、陰性証明や隔離期間など入国時の条件緩和、訪日外国人観光客の個人旅行の解禁などが行なわれ、日本人の海外旅行と外国人の訪日旅行が容易になり多くの外国人が日本に訪れ2023年現在でも街中で外国人の姿を見かけるようになりました。
本記事では、2022年の入国者情報と2023年1月発表の入国者数推移、JTBが2023年1月26日に発表した『2023年旅行動向見通し』を参考に今後の動向についてまとめました。
2023年|インバウンド訪日外国人/入国者数
2022年はインバウンド回復の兆しもあり、10月以降かなり多くの話題を見る機会がございました。特に官公庁の和田長官会見要旨ではこう述べられております。
2022年の訪日外国人旅行者数は、3,831,900人となりました。 2021年に比べ、約16倍となりました。 また、12月単月では、1,370,000人となりました。 2021年12月と比べ、約113倍、コロナ前の2019年12月と比べると、中国を除き、74%まで回復いたしました。
※JNTO調査をもとに推移情報を下記の通りグラフとさせて頂きました。
ここまでの変動の要因としては入国緩和と円安が重なったことと予想されるが、航空券の燃油サーチャージの上昇に伴う旅行費用高騰や、ウクライナ情勢からの航路変更など航空業界に関連した懸念事項はあり、これら懸念の解消と共にさらなる増加に期待がかかります。
2023年|インバウンド訪日外国人/入国者数の国籍内訳
入国者増加の中で特に顕著に増加している国籍は一体どこなのでしょうか。
直近12月の入国者の内訳では下記のように「韓国」「台湾」「香港」と続く結果に。アジア圏が半数以上を占めています。出入国に関する規制緩和が大きく影響していると考え今後さらなる回復がアジアを中心に広まっていくと予想します。
2023年|インバウンド各国の訪日意向度
観光業が活性化に向け進んでいる中で、どれだけ回復の見通しが立つのか実際に訪日意向度は外国人からしてどれだけ高いのかを調査した結果から推察します。
結論、旅行先としての日本の人気は根強く、2022年2月に日本政策投資銀行・日本交通公社が発表した調査によると、アジア居住者・欧米居住者ともに「次に海外旅行に行きたい国・地域」は日本が1位となっています。
2021年に海外の著名な旅行情報誌「ロンリープラネット」のおすすめの旅行先の地域編に6位に選出された四国や、2022年11月に愛知県に開業した「ジブリパーク」、2023年1月にニューヨーク・タイムズ紙の「2023年に行くべき52か所」に選ばれた岩手県盛岡市は、訪日旅行者にとっては新しい魅力的な場所として反響がありそうだとした。「ジブリパーク」に関しては『海外向け入場券3月分、発売初日で売り切れ』という記事からも大きな関心が伺え外国人の訪日意向度はかなり高く入国に関わる様々な障壁の緩和で急速に訪日客の回復が期待できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。JTBの推計によると2023年の訪日外国人客数は2110万人(前年比550.6%、2019年比66.2%)、2022年10月の日本への入国規制の緩和以降、出国に関する規制緩和が先行している韓国、タイ、シンガポールなどからの訪日客が増加し、急回復が期待できる。と発表しております。JNTOなど各社の発表資料より、昨年までのインバウンド入国者の推移から今年の入国者数の推計情報をお届けいたしましたが、様々な国から入国者数が増えていく中でも特にアジア圏からの回復には着目し、今からでも何かしら備えが必要になってくるということがわかります。
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